「H.265/HEVC」とは、従来のH.264/AVCの約2倍の圧縮性能を有する次世代の動画圧縮規格です。 従来の圧縮規格H.264では、解像度が高くなることでデータ量が増加しインフラの整備やストレージの増設などが必要でしたが、 次世代動画圧縮規格「H.265/HEVC」で高圧縮することにより、超高解像度映像でも既存の周辺機器のまま安定した運用が可能になります。
NSVT9シリーズは国内外の多くのカメラと互換性があるNUUO NVRソフトウェアを採用しています。 各種メーカーのIPカメラが混在する環境でも統一したシステムを簡単に構築可能です。 また既存のシステムにも導入しやすく、カメラ選択の自由が広がります。
NSVT9シリーズでは1チャンネル単位でカメラライセンスを追加することが可能です。 追加する台数分のライセンスを購入することで、1台で最大128台までカメラ接続が可能です。 また、カメラ台数が129台以上になる場合でも、別途NSVT9シリーズを録画サーバーとして追加することで、 さらにカメラライセンスを追加できるようになり、1000台以上のカメラ接続も可能です。
1台に「管理」「録画」「メタデータ」の3種サーバー機能を搭載
NSVT9シリーズは、1台に「管理」「録画」「メタデータ」の3種のサーバー機能を搭載しており、 各機能を選択・併用することが可能です。
サーバー機能を分散させることで負荷を軽減
3種のサーバー機能は併用することができますが、その分サーバーへ掛かる負荷は大きくなります。 サーバー機能を併用せず個別に運用することにより、併用時よりも負荷を抑える事が可能です。
NSVT9の管理システムでは、管理サーバーへアクセスするだけで配下の録画サーバーやカメラの設定、状態の確認が可能です。 また、カメラの故障時も管理サーバーへのアクセスから直接故障カメラを特定することが可能です。
ボリュームを分けて効率的に録画
カメラ台数が増えるにつれて「重要度が高く絶対に消えてほしくない映像」と「重要度が低く容量を重視したい映像」等、優先度の違う映像が出てくる場合があります。 一般的なNVRでは全てのカメラを同じボリュームで録画するため、どちらかのメリットを犠牲にする必要がありました。 しかし、NSVT9シリーズでは、映像の重要度に応じて録画するボリュームを選択することが可能なため、効率的に録画を行うことができます。
録画負荷の分散で処理速度が上昇
ボリュームグループ機能を使用して録画負荷を分散させると、2ボリュームを使用時は400Mbps、3ボリューム使用時は550Mbpsまで 処理速度を向上させることができます。これによりフルカメラ128台を30fpsで録画することができます。※2Uタイプのみの機能です。
iSCSIストレージとの組み合わせで大容量のデータ保存が可能
NSVT9シリーズはiSCSIストレージに対応しているため、1ボリュームに対してのハードディスク容量を減らすことなく効率的な録画が可能です。
フェイルオーバー機能を搭載したNSVT9シリーズでは、録画サーバーの障害時にも代替サーバーを使用して録画を継続することが可能です。 さらにNSVT9シリーズはより高度なカスケードフェイルオーバーを採用しており、さらに安全なシステム構築が可能です。
※ 「フェイルオーバー機能」はアルティメットライセンスを購入することにより使用可能です
管理サーバーで指定した表示レイアウトで、表示PCに対して映像を配信できます。 管理サーバー側で表示レイアウトを決められるので、管理者の意図しない映像を見られることを防ぎます。 また、映像表示PCも表示のみに特化したソフトウェア(NuMatrix)を利用するため、PCに余計な負荷を与えません。
※ 「ビデオウォール機能」はエンタープライズライセンス、もしくはアルティメットライセンスを購入することにより使用可能です
別途オプションとして購入することで、映像解析によるIVS(インテリジェントビデオサーベランス)機能を使用することができ、 さらに高度な映像監視が可能になります。映像解析の種類は様々あり、用途に応じて使い分けができます。
※ 「IVS機能」は別途オプションを購入することにより使用可能です
別途オプションとして購入することで、顔写真を用いた顔認証システムを導入することが可能です。事前に顔写真を登録しておくことで、 カメラ映像とを照合し顔の一致不一致を判断します。店舗での不審者監視だけでなく、物流センターやオフィスビルでの入退出管理としても利用できます。
※ 「NuFace」は別途オプションを購入することにより使用可能です
NSVT9シリーズはNASベースのため、多数の高解像度カメラ映像をモニタリングする際は、ハイスペックなPCが必要となります。 しかしこの機能を使うことにより、映像の画質モードをレイアウトにあわせて自動で切り替える事ができ、PCへの負荷を最小限に抑える事が可能です。 ライブ映像のストリームだけを落とすため、録画画質には全く影響しません。
NSVT9シリーズでは、縦10セル×横10セルの計100セルに分かれたレイアウトを自由に結合し、オリジナルのレイアウトを作成することが可能です。 重要なカメラの映像は大きく、そうでないものは小さく表示したりなど、用途に沿ったレイアウトの作成が可能です。 また、NSVT9シリーズはE-Mapにも対応しているため、カメラの配置図等を画面に配置し、システム全体のイメージを常に把握しながら映像監視を行うことも可能です。
最大で10台のカメラ映像を繋ぎ合わせ、オリジナルのパノラマビューを作成することができます。 自由なカメラを選択してパノラマ化できるため、 より被写体を近くでとらえることができ、効果的なモニタリングが可能です。
NSVT9シリーズを約20台使用することで、IPカメラを1000台以上接続する大規模監視システム構築が可能です。 録画サーバーは全て同一LAN内にある管理サーバーで一元管理しており、カメラ、レコーダー設定もこの1台で行います。 遠隔地にある支店にはレコーダーの設置は不要です。 また、10Gbps伝送ハブや次世代圧縮規格H.265を用いることで、一極に集中するトラフィックの問題も改善されます。